スキゾイドパーソナリティ障害の生存競争

人工知能は人間よりも優しい存在になりうるか

シゾイドと上司

部長と究極に相性が悪く、かなり苦しい時間を過ごしている。相性が悪いというのは別に仲が悪いという意味ではないし、特に何か衝突することもない。ただ、部長という人間の存在・考え方・行動の仕方のすべてが私にとって気持ち悪い、恐怖、不気味といった、言語化しにくいほどの嫌悪感をもよおす原因となっている。

ではなぜそんな状態になったのか。まず、部長は典型的な昭和の男性で、男性は仕事を中心に行動するということが当たり前だと思っている。宴席や接待が大好きで、そういう場所でバカ騒ぎしながら主従関係を構築した部下の忠誠心を確認して満足するタイプなのだ。外食産業のような部下への接し方が大好きな人間といえばよいかもしれない。

役員に異常なまでに媚びまくり、クラブやスナック系の2次会が好きで、オッサン同士ベタベタと湿った付き合いをするのが好きな人物だ。紙媒体、郵送、電話、口頭打ち合わせ、部下へのマウント行動を好む。ここまで書いていて気持ち悪くなってきた。

当然ながらといっていいのかわからないが、感情的だ。よく笑うが、すぐに怒る。怒る基準は小中学校の運動部の外部コーチのような感じで、自分の台本の中に部下への叱責が予め用意されているような感じの怒り方をする。敢えてきつい言い方をする必要がある、というような感じで、上司に怒られて泣きながら部下が成長していくというようなストーリーが大好きだ。

だから怒るための材料を突如探し出す。全然タイミング的に必要ないことを部下に問い、部下がすぐに答えられないと突然不機嫌になったり、明らかにその担当者の責任ではないのに、会議の台本内容と少しでも異なる進行になると、部下の胸倉を掴んだりする。たとえば会議の来賓の紹介順序が前後しただけで手を挙げるような思考回路だ。

宴会や懇談会は勉強の場だから残業代は一切請求せず貪欲に参加しろというメッセージを、部下との一対一の密室面談で語ることがある。少しでもこの人のリズムを狂わせる返答をすると、すぐに汚い言葉になって相手を威嚇するので、返事も相槌しかしにくいし、こちらから話しかけたくないという気持ちが物凄く強い。

この人と同じ場所にいて、会話のチャンスを与えてしまうと、予想もできないところで相手が怒り出したり距離を縮めた上で圧迫してくる危険性があるので、必然的に残業する気持ちも失せる。定時が終わったら一刻も早くその場を去りたい。同じ場所にいて、同じ空気を吸っていると、いつどこで被害にあうかわからない。

機械は優秀だと思う。たぶん、部長がAIロボットに変わっても部長がしている仕事(接待や茶番を除く必要な仕事)は全部できるだろうし、それでいて部下を虐げることもしないだろう。部長が亡くなっても気の毒や悲しいというよりも、これ以上侵略されないという安心感がある。戦争が終わった安心感みたいな感じだろうか。それくらい、人間臭い・人間のジメジメしたどうしようもなさを凝縮したような人間で、人間はもういいやとあきらめるだけのきっかけになっている。

予想もできない喜怒哀楽が、とにかく恐怖であるし、最近は恐怖を通り越して面倒だ。私は一応当面食べていける資格も持っているので、この人と関わりながら今の職場にいるくらいなら、クビになってもいいのだが、こちらからやめるといったら100時間くらい説教(自分語り)された挙句に「俺と一緒に頑張ろう」なんて言われそうで、想像しただけで気持ち悪くなってきた。