スキゾイドパーソナリティ障害の生存競争

人工知能は人間よりも優しい存在になりうるか

シゾイドと高校

高校時代、一つ上の学年の、ある生徒Aが悪ふざけをしていて、同級生である生徒Bに深刻な怪我を負わせたことがあった。命に別状があったり後遺症が残るようなものではなかったが、しばらく休まなければならない程度のものだった。学校は、その悪ふざけをしていた生徒Aを退学処分にすると発表した。

正直言って、生徒Aの素行は悪かったし、冷やかしたりちょっかいを出してくることも多く、しつこかったので、ここでAが消えてくれるのはうれしかったし、Aによって不快な思いをしてきた人は少なくなかった。

しかし、とても残念な出来事が発生した。その時の生徒会長が全校生徒に向けたチェーンメールを送りだしたのだ。私にもそれは転送されてきた。その内容は「生徒Aも反省していますから、皆で生徒Aを退学にしないよう署名を集めましょう」というものだった。

吐き気がした。何の青春ごっこだよと、ただひたすら気持ち悪さを覚えた。しかもそのメールの最後には「本件は生徒Bに何の罪もありません。責めないであげてください」と書いてあったのだ。生徒Bを責めないであげてくれって一体何様なんだろうか。生徒Bは怪我までさせられて普段も生徒Aの悪ふざけによって迷惑を被っていた。

にもかかわらず、生徒会はあくまでも退学処分にされた生徒Aに同情し、生徒Bを「責めないでやってくれ」という言い方をした。生徒Bが大事にしなければこんなことにならなかったかのように。まるで「いじめは被害者にも原因がある」という精神論者の妄言レベルだ。

私はメールを拡散することもなく無視した。署名もしなかった。生徒Bを見舞うことだけを行った。ただ、多くの同級生は署名をしていた。「お前もA先輩に署名してやれよ」と私に促す生徒もいたし、署名をしない私に対し、協調性がないと非難する者もいた。残念ながら当時親しかった旧友たちも署名をしていた。

組織とはそういうものだとわかった大きな経験だった。これ以降、私は組織に対して懐疑的であり続けている。猜疑心を常に持ち続けている。この高校は中高一貫私立校で、一応進学を意識した学校だったのだが、青春至上主義の人間が多く、こうやって問題児がお情けで猛威を振るっている状態だった。もう二度と関わることがない組織なので、どうでもいいが。