シゾイドパーソナリティ障害の生存競争

人工知能は人間よりも優しい存在になりうるか。

シゾイドと変化

基本的に人間関係が苦手だ。本音ですべてを話すことができるのはパートナーくらいであり、それ以外の人間に対しては友人だろうが知人だろうが同僚だろうが会社の人間だろうが、面と向かって会話をすること自体があまり得意ではない。相手の視線や表情に表れる機嫌の変化を無意識のうちに追ってしまい、それを予防・改善することに終始してしまうからだ。だからテレビドラマを見ていてもとても疲れてしまうので、ドラマを見るのをある時期から一切やめてしまった。テレビで見るものといえば、飲食関係・旅行関係など、人間の感情と無関係のものばかりである。

ここまで人間が怖くなってしまったのはなぜだろうか。人間の感情が恐ろしい理由の一つに、一貫性のなさがある。機嫌がいい時は調子のいいことをいったり寛容になる人間も、日が明ければ機嫌が悪かったり八つ当たりをしてくることを何度も経験してきたからだ。時間的ブランクがあると人は変わる。変化は避けられないから基本的に油断はできないという信号処理が脳内にて完成しつつあるから、深入りすることを徹底的に拒んでしまう。

だから宴会や3人以上で遊んだりすることも苦手で、式典などの人の集まりも苦手で、満員電車も苦手で、あらゆる人間の群れに対して究極の苦手意識がある。だから仕事もできるだけ事務所内で人に合わないルートを選択したり、マスクを装着することが多かったりと、理由もわからずに人を避ける行動を選択しがちだ。そしてそれを寂しいと思う前に、トラブルや変化が起こることに対する悪寒が生じるので、交友関係拡大や恋愛へのあこがれもないまま生きていくことになる。

勤務時間外の精神は落ち着いている。家庭内で不和や対立が起こるときやその予見がするときは気持ちが強張る。1人になって誰の視線も感じず、人間関係の変化が起こらない状態になってはじめて一息つくことができる。組織で働くことに向いていない。ホワイトやブラックなどとは関係なく、一期一会以上の濃い関係と同じ場所で他人に監視されることと、権力者の機嫌変化を予測できないことが致命傷となっている。

他人に期待しないので、滅多に怒りを感じることはない。怒りを感じるほど、他人に何かしてほしいと思わない。攻撃してこないでくれれば十分だと思っている。相互不可侵の契約をあらゆる人間と結びたい。ネチネチ嫌味を言ってくる気分屋で人間臭さがあるバブル世代の上司などが最も苦手なタイプだ。嫌味を言うくらいなら黙ってクビにしてほしい。